今日はウサギのレントゲン写真。

これはうつぶせにして
あたまの上からとったレントゲン像です。
骨が多い場所なので解釈が難しいレントゲンなのですが
色々とわかることも多いです。

あかまるが腫れている部分です。
左右対称でないことがわかると思います。
「眼窩膿瘍」という病気です。
膿瘍は重度のものになると骨が解けてしまうことがあるので
そのチェックにも重要な検査です。
黄色の矢印は鼓室胞という場所です。
耳の付け根の部分ととらえてもらっていいでしょう。
有名な斜頸の症状が出た場合は
ここをチェックすることが多いのです。
斜頸だからと言ってこの部分に必ず異常が出るとは限りません。
それがまた斜頸の診断を難しくしている一因です。
診察室でも言っていますが斜頸というのは病名ではありません。
首が曲がっているというただの症状です。
あなたの病名は「首が曲がっています」ではおかしいですよね?
ただし、病名を突き止めるのがまた難しいのです。