2019年05月13日

肝リピドーシスという病気 (5/13 ウサギ)

BUNNY GRASSです。







本日はとても怖い病気の一つです。

たまにはがっつり書きましょう。







食欲不振のウサギはこわい





表現こそいろいろあれど

こんなニュアンスの記載は誰しも見たことあるでしょう。

ここでもいくどとなく書いています。




さて肝リピドーシスというのは

簡単に言うと

食欲不振によっておこる肝臓の脂肪化です。

ウサギの肝臓の病気では最も多いと言っていいでしょう。





採食量の減少した状態は

エネルギーを補わなくてはいけないため

身体の脂肪が分解されます。

それが少しずつ燃焼してくれればいいのですが

草食動物であるウサギはこの能力がとても低いのです。

それなのに大量の脂肪が肝臓へどんどん流れ込んできますから

肝臓が機能しなくなり致死的です。

この仕組みは痩せていても太っていても起こり、

太っているとよりなりやすい、進行が早いというのは知られています。






ウサギではこの疾患はものすごい速さで進行し、

なんか動きが鈍くなってきたなと思ったら

もう次の瞬間には倒れます。こうなると助かりません。





症状は食欲不振、体重減少、便の異常(小さい、少ない)などです。





そう、いろんな他の病気でも見られる症状です。

これを非特異的症状といって判断を悩ませるやっかいなポイントです。

実際にこの症状は

歯の病気でも

腎不全でも

胃腸うっ滞でも

骨折でも

見られてしまう症状ですね。

それゆえに本当は肝リピドーシスを起こしていても

すべてうったいと診断されていた時代もあったようです。
(検査をしないとこうなりがちです)






診断はいろいろなものを組み合わせないと難しいです。

ひとつ、近年では血液検査が非常に有用なのはわかってきました。
(ただし、完全な検査ではありません、組み合わせは必要です)




P1140678.JPG





ウサギの血液を遠心分離したものです。

これで機械にセットすると計測ができますが

肝リピドーシスのみズバッと計測する

マーカーみたいなものはありません。






ところがここ。




P1140678 - コピー.JPG





白濁していますね。


健常な場合は透明です。





高脂血症という状態で

ウサギでは非常に警戒しなくてはいけない所見です。

日常的に高値を示すコもいますので

やはりここで健常時の数値が大きな意味を持ってきます。

健康診断時に計測しておくことが有用です。






治療は時間がかかります。

あっという間に死んでしまうこともあるのに

治療は時間がかかるのです。

特効薬はありません。

地道に治療を徹底してやっていかなくてはいけません。

病院ではこの状態のウサギが入院した場合は

ほぼつきっきりです。

しょっちゅう夜間看護〜〜なんて言っているのは

ウサギの場合はこの疾患のコがいるからなのです。









posted by BUNNY GRASS at 00:00| Comment(0) | ウサギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする