2021年01月07日

昨日の続き (1/7 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








昨日の続きを綴っていきます。

なぜこんなにも小動物の獣医療は難しいのか?

ウサギに絞ってみましょう。



・進行がはやい

・特異的な症状が出ない



この二点をあげました。

身体が小さい

なんてのも理由に入りそうですが

小さいなんていうのは初めからわかっていますから

当院の場合あまり当てはまりません。
(検査に限界があるのはもどかしいですが・・)






病気の進行のはやさは想像がつきやすいかもしれません。

なんだか調子が悪い・・・・

ちょっと様子を見ているうちにみるみる悪くなって・・・

なんてことはざらです。



病気によっては様子を見ていたわけではないのに
(すぐに対応したのに)

あっという間に命が脅かされる

なんてことも珍しくありません。




また、特異的な症状というのは

その病気とわかるような症状ということです。

例えば腎臓の病気なら

犬や猫なら

嘔吐、下痢、毛がバサバサ、体重低下、多飲多尿

運動低下、貧血などが代表的な症状です。

これらの症状から疑いをかけていくのですが

ウサギではこのほぼどれもが出ないで

ただ食欲不振だけということがみられます。

治療が不足してしまうことにつながりかねません。





怖いものでは血液が壊れていく

溶血

という状態になってしまう病気があります。




P1000805.JPG





進行がすさまじくはやく、

致死率も高い病気が多いため

とにかくはやく治療に入りたいのですが

症状は

食欲不振だけ

という非常に悩ましいものなのです。




食欲不振だけ

のなにが問題になるかというと

うっ滞(すなわちウサギの食欲不振で最も多いもの)

とみなされてしまって

真の病気の発見が遅れてしまうことになりかねません。

この溶血というのは血液検査を実施しないとわかりません。
(犬猫では他に症状が重なるのでわかることがあります)





血液検査やレントゲン検査は必須というわけではありませんが

症状+検査で診断をすすめなくてはいけませんから

症状がほとんどない以上は

やはり身体検査だけでは限界があります。






食欲不振だけしか症状がでないで
(他の症状が出にくい、気付きにくい)

真の病巣が見落とされがちな病気一例



・胸腺腫

・子宮ガン

・肺炎

・肺腫瘍

・急性胃拡張

・胸水

・心臓病

・臼歯不正咬合

・肝リピドーシス(致死的です)

・腎不全

など



一例とは言えないほど多いですね・・・

これらは日常的に遭遇するものです。

これだけある病気が食欲不振以外の症状に乏しいのなら

やはり検査なしで病気を診断していくのは困難なのです。






posted by BUNNY GRASS at 00:00| Comment(0) | ウサギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする