2021年11月24日

これもウサギと同じ理由 (11/24 チンチラ)

BUNNY GRASSです。












臼歯の不正咬合はウサギだけでなく

チンチラでも多発します。

チンチラの場合で大変なのは

ウサギと比べて極めて視界が狭いこと。







チンチラの口の中。




PB220728.JPG







麻酔をかけても視界がキツイ・・・







でもここに明らかな傷害がありました。




PB220728 - コピー.JPG





ビュンと伸びた歯と

えぐれてしまった頬の粘膜。






チンチラも同様に伸びた歯を治療しても

傷がすぐに癒えるわけではありませんので

治療の後も注意が必要です。








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2021年11月23日

もう少し補足 (11/23 ウサギ)

BUNNY GRASSです。









ウサギの歯の治療の盲点ともいえるケース。

と言いつつもそんなに大袈裟なものではなく

見落としやすい観点です。






PB190720.JPG







歯の治療が済みました。

不正咬合による食欲不振ならば

これで治療完了のはずです。






ところが






PB190720 - コピー.JPG





歯を治療したとしても

損傷したベロの傷はその場で治癒しません。

なのでまだ痛みは継続しているということです。






ここから。







治療前は口を動かせば動かすほど

尖った歯がベロに当たります。すごく痛いです。

もちろん、治療して削った後は当たりません。






この痛みの程度で食欲が回復するコ、

傷が癒えていないからまだ食べないコ

と様々です。鎮痛剤を使ったりすることもあります。




さらに不正咬合で食欲不振の時間が長かった場合は

二次的に他の病気を発症してしまうことがあります。

代表的なのは鼓腸症や腎不全です。



こうなってしまうと歯を切っただけでは

治療は完了していません。プラスアルファの治療が必須です。









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2021年11月22日

治療すると (11/22 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








昨日の歯です。











PB190717.JPG







ここでしたね。





PB190717 - コピー.JPG










歯が軟部組織を傷害している場合は

物理的に歯を整形しなくてはいけません。

切ったり削ったりですね。

これをやらない限りは

いくら消化管に作用する薬や食欲増進の薬を飲んでも

ウサギの食欲回復の見込みは少ないでしょう。

食欲不振のウサギの奥歯のチェックの重要性はここにあります。






治療するとこうです。









PB190720.JPG








歯が削られました。






ここでもポイントは

歯は削られたけれど

傷ついたベロがその瞬間に治癒したわけではないという点。




この後の食欲回復には個体差が出ます。





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