よく聞くウサギの家庭でのチェック事項に
「耳の温度が低いと体調悪化のサイン」
というのを目にしたりしませんか?
間違ってはいないです。
その通りなんですが
気を付けないと言葉に振り回されます。
そもそもなんで冷たいの?
冷たいってなに?
どのくらい冷たいの?
これを言語にして診察室で回答できる人は
大いにチェック項目にして差し支えないでしょう。

ウサギの耳です。
美しい血管です。ビューティフォーです。
ドクドク流れる血流はとてもあったかいのです。
その血管がもっとも身体の外側にあると言ってもいい場所が
ウサギの場合は耳なんですね。
そしてこの血流が乏しいときにあったかくはなくなります。
それが病気の時なのです。
ここで何度も紹介している急性胃拡張は
血流の低下が顕著です。
まさに「みみがつめたい」になります。
でもその前にウサギは動けません。
食べれません。便も出ません。
耳が冷たいかどうかよりも
顕著に家族なら絶対にわかる症状が出ます。
耳の温度よりもわかりやすい物差しがあるということです。
食べない飲まない動かない具合悪そう
でも耳はそんなに冷たくない気がするから
まあいっか
とはならないと思うのです。