のうよう
膿瘍です。
膿がたまる袋のことです。
ウサギでは根尖周囲膿瘍として
顔の周囲に形成されることが非常に多く
完治するのも困難なケースが見られ
悩ましい疾患の一つです。
顔の周囲の膿瘍は不正咬合に関連するものが多く
歯科治療も同時に必要とします。
一般に犬猫などでは
膿はバクテリアが起因となっていることがほとんどで
抗生物質が有効とされています。
ところがウサギには効きにくいのです。
ときにおなかの中に突然膿瘍を作ることもあったりして
頭が痛いです。
そして腸管が激しく癒着してしまっていたりで
手術は困難を極めます。
膿瘍を開いてみると膿が充満していて
破裂寸前、間一髪でした。