またウサギの疾患シリーズ。
ウサギの精巣。
左右の大きさが違いますね。腫瘍です。
ウサギの精巣腫瘍はもはや珍しくなくなりました。
寿命が延びて腫瘍年齢になってきているウサギが多いというのも
理由の一つに挙げられるかもしれません。
精巣腫瘍自体はイヌでは広く知られていて
その正体も分析されています。
ウサギでも病名はとてもポピュラーで
中〜高齢の男のコでは日常的に遭遇します。
ところがその挙動があまりよくわかっていません。
良性なのか悪性なのか
悪性だとしてもどういうのが多いのか
どのように身体を蝕んでいくのか
ほおっておいて大丈夫なのか
治療法はどのようなものがあるのか
予後に関係するのか
この辺がはっきりとわかっていないのです。
そのため明らかに精巣腫瘍をかかえていても
症状が乏しいからと
治療に進まないケースにも出会います。
これはちょっとおすすめできないのですが
個々で方針は異なって当然です。
診察室でご相談ください。