2023年10月25日

小さいうちにたたく (10/25 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








ウサギの膿瘍はとてもとてもやっかいで

本当に治りにくい疾患の代表格です。

WEB上でも

数多くの治療法が検索できるのではないでしょうか。




この




「数多くの治療法」





がまさに特徴ともいえる点で、

そんなにたくさんの治療法が紹介されている

ということは

残念ながらどれも決め手に欠けるということです。






抗生物質だけで治った

外科手術した

レーザーで細胞を蒸散させた

ビーズを埋めた

切開して膿を出したら治った

etc.・・・・

色々あれど、どれも万能とは言えません。




必ず完治するという治療法があれば

それ一つの方法だけでいいわけですからね。






なので実際はいろいろな方法を組み合わせながら

その時そのコに応じて最適な方法をチョイスしていきます。



膿瘍が小さいうちに早めに取り組むことが

完治しやすいというのは

間違いないと思います。












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2023年10月24日

おなかにガス (10/24 ウサギ)

BUNNY GRASSです。







ウサギのうっ滞というのは

消化管の蠕動運動が弱まってしまったり

止まってしまったりなどが原因で

食べ物の運搬が正常にできなくなってしまうことの

ざっくりとした総称、通称です。

じつは特定の病名ではないのです。





いろいろな状態がある中で

急性胃拡張は最も恐ろしく、

とんでもないスピードで大ダメージを与えるものですから

とにかく早期に治療に入らなくてはいけません。



また、鼓張症と呼ばれる

主に盲腸に大量にガスが貯留するケースも

他の臓器への圧迫が強くなると

みるみる衰弱していきますから

こちらも最大級の注意が必要です。









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黒いのは全部ガス。パンパンに膨らんでいます。








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2023年10月23日

寒いのは特に注意のステージ! (10/23 鳥)

BUNNY GRASSです。









かわいすぎるのがやってきてます。



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さし餌でそのうが膨らむほどに食べる雛鳥ですが

寒くなりすぎると消化がうまくできなくなって

そのうにごはんが停滞する現象が起きます。

こうなると重篤化してしまうこともありますから

保温はとてもとても重要です。





そしてオカメはひとり餌になるのに要する時間が

個体差が大きく

さし餌からなかなか移行できないという相談を受けます。

これはもうめちゃくちゃ多いです。

相談件数はオカメが他の種を圧倒しています。




この点に関してはいろいろな意見がありますが

当院は



あせることはなく、さし餌を続けていてかまわない




と一貫してお答えしています。

無理矢理にスパルタな自力摂餌にして

生命の危機があるほどにやせ細ってしまったケースを

たくさん診てきているからです。

かつては亡くなってしまったコもいます。

そしてさし餌の期間が長かったからといって

問題になるような弊害を経験していないからです。



正解は一つではないと思いますが

当院はやはり命を最優先した食事管理を推奨したいです。












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