小鳥の家庭内事故が増えてきています。
増えて欲しくない来院理由の筆頭なのですが
異変に気付いたら受診をためらわないようにしてほしいと思います。
挟圧事故。
扉で挟んだ、踏んだ、上から物を落としたなど。
骨折や脱臼よりもケアしなくてはいけないのが
内臓の損傷です。外観からはわかりません。
もちろん骨折も多数発生しています。
翼やあし以外の骨もチェックが必要です。
誤食。
ヒト用の薬が圧倒的に多いです。
あとアボカド。鳥にとっては毒性が高く、
しかも嗜好性が高いというくせものです。
絞扼。
こうやく
と読みます。
繊維状のものが絡まって血行不良を起こします。
小鳥の場合は馬鹿にできません、
重篤化することも珍しくないからです。
赤いラインが薄っすら見えると思います。
これが血管です。
繊維状のものが絡まると
この血行が遮断されてしまいますから
先端が壊死してしまいます。こうなると再生不能です。
この線維、タオルや鳥用のベッドなど
ケージ内の普段から使っているものが原因となることもあります。
ときに家族の髪の毛すら絞扼物になりえます。
事故はまさかの時に起こるから事故です。
でも未然に防げるものもたくさんあるはずです。
どうか注意してあげてください。