ウサギの膿瘍は難治性疾患として知られていて、
その発生場所もさまざまです。
あごにできるのがもっとも著名で
その他、足の裏、指先、眼の下など
皮膚にできるものが多数です。
その中でも非常に厄介になるのが
体の中にできるもの。
胸腔内膿瘍や腹腔内膿瘍です。
膿は正体は細菌であることがほとんどなので
もし膿瘍が破れてしまったら
お腹の中に、胸の中に菌が撒き散らされてしまいます。
この場合は膿瘍の壁ごと、袋ごと
まるごとごっそり摘出しなくてはいけません。
慎重に、迅速に。
膿瘍の内容物。大量の悪臭を放つ膿です。
体腔内の膿瘍は全身麻酔での手術になりますから
術前検査を含めて
事前にじっくりとご相談ください。