2023年10月17日

最初は症状なしがふつう (10/17 ウサギ)

BUNNY GRASSです。









男のコのウサギの精巣腫瘍を診る機会が

明らかに増えています。




腫瘍はやはり高齢になると増えてきますから

寿命が延びてきたことも一つの影響かもしれません。




ウサギの精巣腫瘍はほとんど症状がありません。

日常何も問題がなく生活を送ることができます。





じつはここがポイントです。







症状がないので発見が遅れがちになってしまうのです。







どこかから血が出ている





という症状で来院するウサギの中の

何割かがこの精巣腫瘍です。

大きくなった陰嚢の表面が擦れてしまったり

切れてしまったり、

ウサギ自身が咬んでしまったりすることがあります。





P1050310.JPG







この出血はなかなか止まらないので

早急な処置を要します。





女のコの子宮疾患と異なり、

ネット上とかで出回っている情報が

診察室の実際と乖離している分野の一つとも言えます。

犬では前立腺疾患や会陰ヘルニアなど

予防しておくべき疾患が知られていますが

ウサギはほぼ報告がありません。

そのため病気は少ないと認識されているように感じます。





去勢手術を悩まれている方は一度ご相談ください。









posted by BUNNY GRASS at 00:00| Comment(0) | ウサギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする