体表にできものがあるというのは
どの動物にもみられて
かつ来院理由として多いものといえます。
ウサギの膿瘍やカメの中耳炎
ハムスターの腫瘍やインコの尾脂腺腫瘍など
本当にさまざまです。
その中でモルモットの皮膚にできる腫瘍は
なかなか厄介な特徴を持っています。
これは手術によって摘出したモルモットの腫瘍。
血管がたくさん見えますね。
このコのは良性の腫瘍でしたが表面がグズグズになって
大出血したのです。
良性だからといってほっておけない事例でした。
ガンじゃなければ大丈夫
とは必ずしも言えないのですね。
また、モルモットの皮膚は硬くて伸展性に乏しいので
縫合がとてもとても大変です。
この点だけを比較すると
ウサギやハムスターは非常に容易と言えてしまいます。
この点だけですよ。
そのためできものが大きくなってもう手術をしなくては
なんていう流れはモルモットの場合は
あまり推奨できないのです。