2024年01月28日

臼歯の不正咬合の最も多い形 (1/28 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








ウサギの臼歯の不正咬合は

毎日必ず遭遇する疾患です。

それくらい多く発生してしまう病気とも

言い換えられるでしょう。




不正咬合による歯の異常な形態は

いろいろなケースが見られますが

一般的には下の歯は内側へ

上の歯は外側へ伸びることがほとんどです。







P1250976.JPG







狭い視界ですね・・・

でもはっきりと歯の異常がわかります。

右側へとんがって伸びているのが病変部です。







ここをどうやって治療して、モニターしていくのかを

相談していきます。

まず異常部分を見つけること、診断することが重要です。










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2024年01月27日

かくれているもの (1/27 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








ウサギの男のコで

まれに精巣が片方しかないコがいます。






P1260022.JPG







仰向けにした姿。向かって右にはありますが

左にはありません。








P1260022 - コピー.JPG









これを潜在精巣といいます。陰睾とも呼ばれます。





先天性に全くない、欠損しているというわけではなく、

お腹の中に精巣が入ったままの状態です。

イヌでは時おり見られます。





この潜在精巣は痛みも何もないので

そのままにしておかれがちです。





ところが放置しておくとおなかの中の精巣が

腫瘍化してしまうことがあります。

このことはイヌの獣医療では常識のように知られていますが

ウサギではよくわかっていませんでした。




ウサギは病気にはならないのではないか、

手術しておく必要は本当にあるのだろうか、

イヌの常識をそのまま当てはめていいのだろうか、




当院でもはっきりとした根拠がないために

非常に悩ましいことでありました。

しかし近年、飼われているウサギの寿命が延びたことによって

この潜在精巣が腫瘍化してしまっているケースを

散見するようになりました。

とんでもなく巨大化して臓器を圧迫することもありますから

早期の対処が重要と思います。

健診時には必ずチェックしているポイントですが

可能ならばご自宅でも確認してみてもいいでしょう。




「ウサギは成熟しても鼠径輪が開いたままになっている」




という誤認しやすい超重要なポイントがあります。

これはまたいずれご紹介します。














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2024年01月26日

あごの下のチェック (1/26 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








ウサギの下あごの脱毛は

日々の診察でよーくみかけます。

病気の種類が多岐にわたるので

区別をしっかりとしていかなくては

治療はままなりません。

こういうのを鑑別診断といいます。






P1250940.JPG





本当に様々な病気が疑われるので

まず治療方針をしっかりと相談してください。






とりあえず抗生物質



なんて治療ではもたもたしていると

命に関わることもあります。




また、何もしなくても治る

というやつもあるので(あるのです)、

抗生物質が効いた!

なんて誤認してしまうと

薬をずーっと飲まなくてはいけない錯覚に陥ります。





抗生物質が本当に必要な病気もあります。念のため。








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