2024年01月19日

情報があまりない部分を考える (1/19 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








今はネットでも本でもたくさんの情報が手に入ります。

獣医学も例外ではなく、

スマホ一つであらゆることがわかります。

今回はそれの是非とかいう壮大なテーマではなくて

単純にあまり載ってないなーってやつです。






ウサギの男のコの写真です。

排尿が上手くいかないのか

おしりが汚れてしまうっていう理由で来院しました。



P1250670.JPG






教科書的には排尿の異常は

当然に泌尿器の異常を疑わなくてはいけません。

腎臓、尿管、膀胱、尿道などです。

それ以外にも前立腺や他のホルモンの病気、

他の内臓の病気、脳の異常または動物行動学的な部分まで

検討するのです。







ところが、写真でもわかるように

陰嚢がだらんと弛緩してます。

ウサギでは加齢に伴ってこういうコがけっこういます。

陰茎と陰嚢の位置関係や

四肢で立った時の床面から陰嚢までの距離など

イヌやネコとは全く異なります。





これは厳密には病気といえるのかもしれませんが

単純に物理的な問題です。

ビロンと伸びた陰嚢が尿路をふさいでしまっているのです。

この点に対して治療法を選択していくのです。





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2024年01月18日

このかたちのむずかしさ (1/18 フェレット)

BUNNY GRASSです。







にょろにょろの体型のフェレットは

なにが難しいかって

包帯やテーピング、外装具のつけかた。

まあにょろにょろしてます。

そこがいいのですけれども、

この点だけは獣医師泣かせ。






巻きが緩いとあっという間に外してくれます。

きついと動けなくなっちゃうどころか

内臓への圧迫すらあり得ます。

あと、包帯や道具を食べちゃったりするコもいます。

これはなにがなんでも絶対に防がなくてはいけません。

あと、その動き。

寝ていてくれればいいんですが

スイッチ入ってテンション上がった時は

びょんびょん飛び跳ねて

もう維持は難しい・・・外れちゃいます。






それでも許容してくれて

治療が上手くいったときは

本当にうれしいです。








P1070175.JPG





治りましたよー





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2024年01月17日

減らないむしろ増えていく (1/17 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








寿命が延びて

高齢ウサギが増えてきたと同時に

出会う確率も高くなりました。






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ウサギの精巣腫瘍です。






これも情報が錯綜していて

非常に解釈が難しい病気の一つ。







ほおっておいて大丈夫なのか?

良性の病気なのか?

高齢で麻酔をかけてまで治療する価値はあるのか?





外観から診断は難しくありませんが

取り組み方は動物病院によって異なると思います。

診察室でご相談ください。







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