病気の区別が難しい場所があります。
それがウサギの下あごの部分。
いろいろな病気がここに病変を作るからです。
正体を特定しにくいのです。
そもそもウサギの皮膚病は症状が似ていて
区別がとても難しいのですが・・・・・
あごー
毛が抜けて地肌が見えていますね。
ちょっと赤くなってもいます。
そしてちらほらフケが見えています。
ここの部分は臭腺があって
少しぬれているのは正常です。
この点を病気と診断してしまうと
何をやっても治癒しません。正常ですからね。
臼歯の不正咬合があると
よだれが出てここに病変が出来ます。
根尖膿瘍なんて病気も同様です。
毛がぬれることで感染性の皮膚炎を起こしやすい動物ですから
それらもマークしなくてはいけません。
ダニ類の感染はこの部位は少ないとされていますが
全くゼロではありません。
感電などの事故を起こしているとここが腫れることがあります。
本当に色々あるのです。
そしてとてもやっかいなのが
原因が複数あることも珍しくないということです。
治療を重ねてやらなくては完治は望めません。
計画をしっかりとたてて相談しながら
投薬等を進めていけると理想的だと思います。