今はネットでも本でもたくさんの情報が手に入ります。
獣医学も例外ではなく、
スマホ一つであらゆることがわかります。
今回はそれの是非とかいう壮大なテーマではなくて
単純にあまり載ってないなーってやつです。
ウサギの男のコの写真です。
排尿が上手くいかないのか
おしりが汚れてしまうっていう理由で来院しました。
教科書的には排尿の異常は
当然に泌尿器の異常を疑わなくてはいけません。
腎臓、尿管、膀胱、尿道などです。
それ以外にも前立腺や他のホルモンの病気、
他の内臓の病気、脳の異常または動物行動学的な部分まで
検討するのです。
ところが、写真でもわかるように
陰嚢がだらんと弛緩してます。
ウサギでは加齢に伴ってこういうコがけっこういます。
陰茎と陰嚢の位置関係や
四肢で立った時の床面から陰嚢までの距離など
イヌやネコとは全く異なります。
これは厳密には病気といえるのかもしれませんが
単純に物理的な問題です。
ビロンと伸びた陰嚢が尿路をふさいでしまっているのです。
この点に対して治療法を選択していくのです。