2024年01月19日

情報があまりない部分を考える (1/19 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








今はネットでも本でもたくさんの情報が手に入ります。

獣医学も例外ではなく、

スマホ一つであらゆることがわかります。

今回はそれの是非とかいう壮大なテーマではなくて

単純にあまり載ってないなーってやつです。






ウサギの男のコの写真です。

排尿が上手くいかないのか

おしりが汚れてしまうっていう理由で来院しました。



P1250670.JPG






教科書的には排尿の異常は

当然に泌尿器の異常を疑わなくてはいけません。

腎臓、尿管、膀胱、尿道などです。

それ以外にも前立腺や他のホルモンの病気、

他の内臓の病気、脳の異常または動物行動学的な部分まで

検討するのです。







ところが、写真でもわかるように

陰嚢がだらんと弛緩してます。

ウサギでは加齢に伴ってこういうコがけっこういます。

陰茎と陰嚢の位置関係や

四肢で立った時の床面から陰嚢までの距離など

イヌやネコとは全く異なります。





これは厳密には病気といえるのかもしれませんが

単純に物理的な問題です。

ビロンと伸びた陰嚢が尿路をふさいでしまっているのです。

この点に対して治療法を選択していくのです。





posted by BUNNY GRASS at 00:00| Comment(0) | ウサギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする