引き続き皮膚病。
今度はチンチラです。
チンチラの鼻先はじつのところ、ほっそいです。
つまむように触れます。
そして写真のケースでは顎下。
赤くはないですがガビガビっとしています。
これは皮膚糸状菌症。カビの仲間です。
ここで登場回数が多い病気なのは
それだけ頻繁に来院することと、病変部に違いがあるからです。
かゆみがさほど強くないことが多いので
進行してからでないと気付きにくいという
とてもやっかいな特徴があります。
ときどき質問されますが
塗り薬はチンチラでは禁じ手です。
被毛の保温能力を下げるだけでなく
チンチラが気にして自咬して大変なことになります。
同じ理由でハムスターやインコ、ブンチョウなどにも
基本的に使いません。
というより小動物全般であまり選択されません。
特にステロイドが含有されている塗り薬は
容易に安全な用量をオーバーしてしまう可能性がありますから
注意が必要です。