雌性生殖器疾患というのは獣医療分野でも
頻繁に遭遇する疾患です。
ウサギの子宮がんや乳がん
ハムスターの子宮蓄膿症
モルモットの卵巣嚢胞
インコ類の卵塞症や卵管腫瘍
など本当に多いです。
人気のハリネズミでも知られています。
ウサギに並んで非常に発生率が高いハリネズミの子宮疾患。
その中でも超緊急手術をしなくてはいけないのが
子宮脱という病気です。
子宮が脱出してしまうのは
イヌやネコでは分娩中や分娩後に多いとされていますが
ハリネズミではよくわかっていません。
当院で経験した症例はすべて未経産のコでした。
見るからに痛々しいですが治療法はあります。
外側に出ているのを処置するのではダメで、
手術によってお腹の中の部分を治療しなくてはいけません。
スピードが求められる治療です。