フェレ飼いにはとてもとても有名な副腎疾患。
その実態は副腎から放出されるホルモンが
異常なほど多くなってしまって
身体のいろいろな場所に支障をきたす
というものです。
大きく治療は二つに分けられて、
一つは内科治療。薬です。
もう一つは外科治療。手術です。
治療方法はもちろん
かかりつけの獣医師としっかりと相談して頂きたいですが
メリットデメリットを知っておくことは大切です。
特に内科治療ではその時の侵襲は最小限ですが
副腎自体が大きくなっていったり
ガンだった場合の進行は抑えることができません。
外科手術は副腎がガンになっていても
まるごと取り除けるという大きな利点がありますが
高齢であったり他の病気も抱えていたりすると
手術リスクは高くなってしまいます。
ちなみに副腎は腫れていてもこんな大きさです。
手術の写真。なんだかよく分からないですよね。
フェレットの内臓は細身の体に
コンパクトにギュッと収納されています。
矢印は大静脈。体の中で最も太い血管です。
ここが破れたら大惨事なので
その扱いはとても慎重にしなければなりません。
マルの中が副腎です。
ぼやっとしてますがそういうものなのです。
黄色い丸は私の指です。大きさがわかるでしょうか。
もともとがとても小さい臓器を摘出するのですから
本当に大変な手術なのです。