2024年07月31日

くちのなか (7/31 ハリネズミ)

BUNNY GRASSです。






口をモゴモゴしている

食べたいけど食べづらそう

ごはんをこぼしてしまう





こんな症状、ウサギだったら

臼歯の不正咬合を疑ってしまいます。

歯が伸びて口のなかを傷つけて

痛みや違和感からこの症状が出るのです。





ところがハリネズミではどうでしょうか。






ハリネズミは歯は伸びません。

でも口の中に違和感があるのは同様なのです。







これです。





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口腔内腫瘍といいます。

口の中に腫瘍ができるのです。

これがハリネズミではとても多いことが知られています。






腫瘍ですから悪性のガンもあれば

わりと良性の腫瘍もあります。

歯肉炎がひどくなっている場合もあります。






これらの治療は根治が難しいものとされていますが

戦い方はあります。

ぜひ相談してください。

例にもれず早期発見がとても重要です。









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2024年07月30日

精巣の病気 (7/30 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








最近多いのがウサギの精巣の病気についての

ご相談やセカンドオピニオンです。






ウサギの精巣疾患は精巣腫瘍が多く、

大切に飼われて長生きしているコが増えて

もはや珍しい病気ではなくなってきた感があります。






この精巣腫瘍、初期は症状がないので

ご家族が手術に踏み切れないというケースが多いのです。

気持ちはわかります。支障がないなら様子見で・・・

それで問題ないならかまわないのですが

残念ながら問題があります。





見た目で判断できない

「精巣がん」

が潜んでいることがあるのです。




これは悪性疾患ですから

精巣そのものだけでなく

身体をじょじょに蝕んでいきますので

症状が出てしまった時には

そうとうに進行してしまっていることを意味します。

多くのがんはこのような傾向がありますから

だからこそ手ごわいのですね。




治療は上述の通り、手術一択です。

女のコと違っておなかを開けたり

内臓を触らなくてはいけない手術ではありませんので

麻酔の怖さだけを理由に手術を避けるのは

必ずしも得策ではありません。









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納得のいくまで相談してください。

また、早期発見のためには健診が重要です。

見た目は大きくないのに(外観からは分からないのに)

腫瘍化している

ということもあります。













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2024年07月29日

身体の表面をチェック (7/29 フェレット)

BUNNY GRASSです。








フェレットは抱っこ出来ない

ってあまりないかと思います。

(カミカミも時にはいますが・・・)

触ってストレスがほぼないフェレットは

チェックして欲しい箇所がたくさん。





特に皮膚に黒いものが付いていたら

早めに受診してください。









こんなのです。



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犬や猫やウサギだったら

ノミの寄生を疑う様な所見ですが

これはじつは出血した跡。

血餅やかさぶたの残骸です。






引っ掻いたから?

確かにそうなのですが

正常ならば引っ掻いたくらいでは

皮膚は傷つきません。




じつは小さいけれど皮膚に

腫瘍ができていた可能性が高いのです。

フェレットで多発する皮膚の腫瘍は

表面がもろいものも多く、

血が出てしまうことがあるのです。




この腫瘍、悪性のものから良性までさまざまで

見た目に区別は難しいという特徴があります。

また、いわゆる

「おおきなしこり」というわけではないというのも

見逃されてしまう一つの要因です。






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