2025年02月28日

切歯不正咬合はあなどれない (2/28 ウサギ)

BUNNY GRASSです。







ウサギの前歯は上が二枚歯。

下が左右一本ずつ。

合計6本です。

ここのかみ合わせが悪いと

どんどん伸びてしまうのですが

ダメージを負うことがないので

意外と食欲には影響が出ないケースが多いのです。






ところがその曲がり具合によっては

伸びた先端が組織を傷つけてしまうことがあります。






P1090568.JPG






これもなにも放置していたわけではありません。

普通に元気なので気づきにくいのです。






健診の重要性を物語ります。






posted by BUNNY GRASS at 00:00| Comment(0) | ウサギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月27日

身体のできものへの向き合い方 (2/27 ハムスター)

BUNNY GRASSです。






ハムスターの病気で悩ましいものの

その最たるものが腫瘍疾患です。

特にハムスターでは身体の表面に

大きくできてしまうことも多く、

すごいスピードで増大してしまうことも

珍しくありません。








P1090556.JPG




これはジャンガリアンの右わき腹にできたもの。






この場合、悪性か良性かということも大事ですが

良性であろうと出血してしまっているので

対処は必要です。






手術を避けたい理由としてよく言われるのは




ちいさい

高齢





これが二大理由になりがちです。




でも



ハムスターはもともと小さい

腫瘍は高齢だからこそ発生する




あたりまえのことなのです。




どのような治療を選択していくか

いくらでも相談してください。




posted by BUNNY GRASS at 00:00| Comment(0) | Small Mammal | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月26日

子宮疾患に何かが起きている? (2/26)

BUNNY GRASSです。





今日の内容は大前提として

論文でも正式な報告でもなく

当院での経験です。

なので他院では異なるかもしれません。





ここのところ若齢の避妊手術を実施する際に

1歳未満ですでに子宮に変化がみられる個体がいます。

肉眼でも明らかにおかしい形状のものです。

悪性のものもあれば

子宮内膜炎や静脈瘤が見つかることもあります。

ネザーやホーランドで多いかといえば

品種に差異はありません。ミックスでもあります。




こうなると

避妊手術の適齢期を

考え直さなければいけないかもしれません。

前述のとおり一歳未満でも

発症して子宮からの出血が起こりますから

「三歳くらいまでに手術をすればよい」

なんていうのは全くの的外れです。





先日も避妊手術後に

若齢のキレイな子宮を摘出したのにもかかわらず

陰部からの出血が止まらず、

肝を冷やしました。



もし仮に手術の失敗があるとすれば

おなかの中で出血しますので

陰部から出るなんてことはあり得ないのです。



一日を経て、事なきを得ましたが

当院の避妊手術プログラムは

もともとは日帰りと決まっています。

例外的に入院しなければいけなくなったケースでした。

こんなこと開院して以来

1000頭以上の避妊手術を実施していますが

ほんとうに初めてでした。




血液の凝固異常という病気も

知られています。

しかし、この場合は該当しないため、

キレイな子宮を検査すると

しっかりと異常が検出されてしまいました。

肉眼では全くキレイな子宮にも関わらず、です。





本当にウサギの子宮疾患は

まだまだ謎が多く、解明を進めていかなくてはいけません。






それでも避妊手術は推奨されるべきというのが

当院の方針です。

上記のこと以上に子宮疾患で命を落とすウサギの方が

圧倒的に多いのです。












P1090154.JPG




posted by BUNNY GRASS at 00:00| Comment(0) | ウサギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする