BUNNY GRASSです。
今日の内容は大前提として
論文でも正式な報告でもなく
当院での経験です。
なので他院では異なるかもしれません。
ここのところ若齢の避妊手術を実施する際に
1歳未満ですでに子宮に変化がみられる個体がいます。
肉眼でも明らかにおかしい形状のものです。
悪性のものもあれば
子宮内膜炎や静脈瘤が見つかることもあります。
ネザーやホーランドで多いかといえば
品種に差異はありません。ミックスでもあります。
こうなると
避妊手術の適齢期を
考え直さなければいけないかもしれません。
前述のとおり一歳未満でも
発症して子宮からの出血が起こりますから
「三歳くらいまでに手術をすればよい」
なんていうのは全くの的外れです。
先日も避妊手術後に
若齢のキレイな子宮を摘出したのにもかかわらず
陰部からの出血が止まらず、
肝を冷やしました。
もし仮に手術の失敗があるとすれば
おなかの中で出血しますので
陰部から出るなんてことはあり得ないのです。
一日を経て、事なきを得ましたが
当院の避妊手術プログラムは
もともとは日帰りと決まっています。
例外的に入院しなければいけなくなったケースでした。
こんなこと開院して以来
1000頭以上の避妊手術を実施していますが
ほんとうに初めてでした。
血液の凝固異常という病気も
知られています。
しかし、この場合は該当しないため、
キレイな子宮を検査すると
しっかりと異常が検出されてしまいました。
肉眼では全くキレイな子宮にも関わらず、です。
本当にウサギの子宮疾患は
まだまだ謎が多く、解明を進めていかなくてはいけません。
それでも避妊手術は推奨されるべきというのが
当院の方針です。
上記のこと以上に子宮疾患で命を落とすウサギの方が
圧倒的に多いのです。
posted by BUNNY GRASS at 00:00|
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