ウサギのおしりが赤く腫れている
こういう症状で来院するケースは
頻繁にあります。
いろいろな病気の可能性があるので
一枚の写真で診断ができるわけではないのですが
ウサギの年齢や治療歴など
傾向はあるのでそこから仮診断していくことが一般的です。
こんな症状ですね。腫れています。
これはウサギ梅毒です。トレポネーマ症とも呼ばれます。
劇的に効果のある薬がありますので
治療は難しくないのですが
その薬が現在では犬猫分野では汎用される薬ではないので
ウサギ梅毒を疑わないとなかなか治療が上手くいきません。
ウサギに安全だと一般的によく使われる薬は
この梅毒には全く効きません。
そしてあまり知られていなくて誤解が多い点。
このウサギ梅毒は検査キットなどによって
確定診断を得ることが簡単ではありません。
特殊な検査器具を用いて
あえて二週間もの間を治療しないで
さらに複数回検査して〜 まだ続きます・・・
などの工程を踏んでやっと
梅毒かもー
という検査です。
理論は大切ですが実践的であるかもやはり重要です。
早く治してあげたいですからね。