2017年04月23日

歯の定期チェックを考えよう (4/23 ウサギ)

BUNNY GRASSです。






今さらながら(?)ウサギの歯の治療は難しいです。





まず、評価(診断)ができなければなりません。




そのためには獣医師サイドの力量だけでなく




ウサギ側の問題もあります。



歯をのぞきこむまでの姿勢を許容してくれるか、



口を開けてくれるか



途中で暴れてジャンプしないか
(これを抑え込んではいけません!)



これらの点がクリアできて初めて診断・治療に進めるのです。








P1010362.JPG



こういう感じですね。





拡大するとこう。




P1010362 - コピー.JPG




尖った歯がベロを切り裂いてしまうのです!





臼歯の不正咬合はひと昔前は食餌のアンバランスさが




その主たる原因と言われてきましたが




近年では先天的なものや




いつのまにか歯の形状が変化してしまっているケースに




遭遇することが多くなりました。




去年はきれいな歯だったから今回の食欲不振はうっ滞かな?




なんて考えていたらいつの間に起きたのか不正咬合。



こんなケースです。




これらを早期発見するためにはやはり定期的なチェックが欠かせません。




どれくらいのペースでチェックすべきか?




当院では特に決まりを設けていません。



歯の形状や治療歴、ウサギの性格や通院時間など



すべてを考慮してそのコにふさわしいペースをご提案しています。



なんでも相談いただければと思います。










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2017年04月18日

うっ滞と言われるやつら (4/18 ウサギ)

BUNNY GRASSです。





この二日間、異様にウサギの食欲不振の診察件数が多いです・・





暖かくなってもそれは小さな動物にとっては




「急激な温度差」となって体に負担をかけてしまうのか・・・??



これも残念ながら証明することはできません。




大切なのは今の症状を見逃さず、治療に取り組むことです。




見逃さずというのが大切です。




いつから食べていないのか、全く食べないのか、




少しは食べるのか?




飼い主さんが見て、伝えてもらわなくてはいけません。






さて、診察です。





「ウサギがごはんを〇〇〇〇」といって来院しました。





レントゲンパシャリ。





ウサレント.jpg



さあ、どうでしょう。横向きの写真です。頭は左です。







ウサレント - コピー.jpg



赤丸がだいたい胃の部分です。




さあ、重要。




胃の中にはごはんがたくさん入っています。




よく食べてはいるのかなー?




そこで冒頭へ戻る。




「ウサギがごはんを全く食べません!」




これが来院の理由です。




食べていないのに胃の中にご飯が入っている・・・・





よくあります。毎日診ます。




この胃の中のごはんは、



知らないうちにこっそり食べていたわけではなく、




過去に食べたものが胃の中から流れ出ていないことを意味します。




必ずしも食欲不振でガスが溜まったりするわけではないのです。




この場合は速やかに治療をスタートしなくてはいけません。




このように、本来は常時動いている消化管を




静止画(レントゲン)で判断するのは難しいんですね。









さて、長々と何が言いたいのかというと



このレントゲンだけ見せられても診断はほぼ不可能です。



「食べていない」という情報があってこそ検査が生きてくるのです。



だからウサギの病気の治療は診察室がスタートなのではなく



症状を見せた自宅から始まっています。



自宅でどれだけ観察しているかがとても重要なのです。





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2017年04月15日

あきらめてたまるか (4/15 ウサギ)

BUNNY GRASSです。







ウサギの緊急疾患はたくさんありますが




そのどれもが怖いものです。




何度か取り上げている急性胃拡張もその一つです。




さらにそれの上をいくような疾患が




仔ウサギの疾患。




症状すべてが重篤で




そして進行がとてつもなく早い。




なんか元気ないなーと思っていたら




あれよあれよとうちに倒れてしまったりすることもあるのです。




事実、救命率も低く、非常に悩ましいものなのです。








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このコもそうでした。





冷たくなって意識不明で担ぎ込まれてきました。




電子体温計が表示されないくらいの低体温。




血管が切れても出血しないくらいの低血圧。




重度腎不全に低血糖。今にも呼吸が止まりそうな状態でした。




回復は難しいかなと誰もが感じぜずにはいられないような





空気漂う処置室の中で




このコはあきらめていませんでした。



ちょっと取り戻したけれどまだフラフラの意識の中で



ペロペロと糖分を舐めはじめたのです!








希望を捨てるわけにはいかない







もうこのときはありとあらゆる治療を総動員しました。




もしかしたらスタンダードな獣医学とは言えないかもしれません。




厳重看護を続け、少しずつ回復してくれました!




そのとてつもない生命力は





今でも当院の語り草になっています。







先日、往診で会いに行ってきましたよ。







DSC_0325.JPG






でっかくなっちゃった!






サイコーですね!







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