2018年06月13日

急性胃拡張の治療 (6/13 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








ウサギの急性胃拡張は

食欲廃絶・排便停止・体温低下・循環不全など

非常に重篤な症状を起こします。







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赤円で示すように胃が腹部の大部分を占めるくらいに広がって

矢印のように強い圧迫が加わります。









治療は病院・獣医師によって様々ですが
(当院ではこの疾患はどの獣医師が診ても必ず同じ治療です)



痛みの緩和

循環の改善

細菌増殖の抑制




このあたりが絶対に必要な治療と言えるでしょう。

これらは家庭内で取り組むことは難しいので

やはり受診が推奨されます。





緊急で家庭内でできることは?




よく聞かれますし、気持ちもわかります。

ただ、そこに診断がないのでこれをやっておいてというのは難しいのです。

強制給餌や常備薬の投与が知られているようですが

循環が悪い状態だと口を動かすことすらできず、誤嚥の可能性もあります。
(このあたりが一般的なうったい病態と異なるところです)





そこで、当院では以前から保温の徹底を推奨しています。

体温が低下すると循環も悪くなります。

低血糖から脳障害も起こりえますからそれを未然に防ぐためでもあります。

保温しただけで回復したケースもあります!




ただし、繰り返しますが

やはり重篤な疾患ですからなるべく早めに受診を推奨します。

続発性の肝不全や腎不全を潜在的に抱えるケースがあるからです。









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2018年06月11日

急性胃拡張の病態 (6/11 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








多発しているウサギの急性胃拡張。

発症は突然です。前兆はほぼありません。

進行もとんでもないスピードのことが多いです。





突然の食欲不振。

排便停止。

眼がうつろ。

皮温の低下(耳が冷たい)。





これらの症状が重なった場合は病院へ行った方が良いと思います。

この急性胃拡張でなくても重篤な症状と考えられるからです。








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急性胃拡張のレントゲンです。

病態の進行把握のためには触診だけでは難しいと思います。










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円が拡張した胃のライン。パンパンです。

矢印の方向へ膨らんでいくので苦しいのです。痛いのです。

そのうえまずいのが黄色やじるし。

この方向に大きな血管が走行していますから

そこを圧迫、せき止めてしまいます。

そのために全身の循環低下、血圧の低下が起こり

多臓器不全へと進行してしまうことが多いのです。










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2018年06月10日

ウサギの急性胃拡張 (6/10 ウサギ)

BUNNY GRASSです。








天気予報では葛飾区は今日明日の気温差12℃と出ています。

食欲チェックお願い致します。





今日は予告通りウサギの急性胃拡張についてです。

解説は色々な切り口がありますが

まずは病態と症状。









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これ正常な仰向けのレントゲン。








急性胃拡張はこうなる。





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ここがおかしくなります。




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一番最初のレントゲンと比べてみてください。










赤丸が心臓。小さいですね。

黄色丸が胃。大きいですね。





「胃拡張に伴う循環不全、それによって検出される心陰影の縮小」です。








こうなるとウサギは動けません。

痛くて眼も虚ろになります。

動けたとしても

おなかをよじるように少しだけです。

食欲排便はありません。

血圧が低下するので体温も下がります。

よく言われる「耳が冷たい」はこの病気だとまずいのです。












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