2017年04月12日

子宮疾患をもう一度考える (4/12 ウサギ)

BUNNY GRASSです。
(臓器写真があります)






ここのところ毎日のように子宮摘出手術が続いています。





季節は関係ない疾患ですから




やはり潜在的に疾患に陥っているコが多いということにもなりそうです。




「病気になってから取ればいい」




といった考え方が飼い主さんの間で




ささやかれていた時期もあったかもしれませんが




当院も5年を経て




子宮がんを摘出したコたちが




いよいよの局面を迎えているケースに遭遇するようになりました。




時間を経ての遠隔転移や胸水の貯留、局所浸潤などです。




上述の「病気になったら〜」云々は




緊急の不正出血に対する処置ということであって




がん細胞に対してはなんら対策が行われていないのです。




ウサギ医療はまだまだ未解明のものも多いです。




それらをひも解いて解明していくのが私ども獣医師の使命ですが




すでに分かっていることはやはり取り組んでもらえたらと考えています。








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二日間で取り組んだ手術の摘出した子宮です。




いずれのコも症状はありませんでした。




四分の二でガンでした・・・





この率をどう見るか、




私どもは情報提供はします。疑問解決にも協力は惜しみません。




最終的に決断は家族がしなければならないのです。










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2017年04月11日

またまた子宮 (4/11 ハムスター)

BUNNY GRASSです。
(手術写真があるよ!)












今日もせっせと手術。






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お腹の皮膚を切開するとこう。




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パンパンに腫れた子宮です。





その持ち主の正体は・・・・・









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ジャンガリアンハムスターでした!






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とった子宮。


正常よりもでっかいけど他の動物と比べると小さい。






小さな動物の開腹手術はとても大変ですが




やれることはたくさんあります。




やはり根治が狙えるという点は




病気の種類によっては積極的にご提案したい治療法の一つです。





このハムちゃんは今も超元気です!










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2017年04月10日

オウム病を知っておこう (4/10 鳥)

BUNNY GRASSです。




ニュースが配信されたためか、午後から電話が鳴りやみません・・・





情報が錯綜しないためにも、少々の知見をここに記しておきます。





あくまで診察室で家族たる鳥を診ている獣医師目線と思ってください。







オウム病は検査することができる






人獣共通感染症であるオウム病(クラミドフィラ・シッタシ感染)は




100種類以上の鳥で感染することが知られています。




人への感染ルートは




鳥の糞便が乾燥し、その微塵を吸引することがメインルートと言われています。




口移しの給餌やケージの掃除でも感染はあり得ます。



そのため日常生活で特別なことをしなくても



感染する恐れはあるということになりますが、



ここで知っておきたいのが



そもそもその鳥がオウム病を保有していなければ



人への感染機会は無くなります。



今はPCR検査と言って、病原体のDNA・RNAを増幅させて検出するという



非常に精度の高い検査方法が存在しますので



心配な方は検査しておくことをお勧めします。





オウム病は治療することができる







過熱な報道で心配な点が不治の病であるがごとく




紹介されてしまうこと。




この鳥のオウム病にはある種の薬が効果が高いことが知られています。




実際に当院でオウム病と診断され、




治療を施した鳥の多くが検査陰性となっています。



臓器の傷害が重篤になってしまった場合は回復は難しいことがあります。



やはり早期に取り組むことが重要なのです。





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ひとまずこの二点だけ知ってください。







人獣共通感染症は確かに怖いものだけど、



正しい知識をもてばいいのです。




ウサギのツメダニ
フェレットのインフルエンザ
モルモットの皮膚糸状菌
ミドリガメのサルモネラ
熱帯魚の抗酸菌症


聞いたことあるこれらの病気、



ぜんぶ人獣共通感染症。それでも対処法はあるのです。






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